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生命保険を考える-生命保険の仕組み

折に触れチョクチョク書いてきましたが、ここで一つ生命保険の仕組みについてまとめてみましょう。


まず生命保険は、「一人は万人のため、万人は一人のため」という相互扶助の精神から成り立っています。大勢の人が僅かなお金を出し合って大きな共有の準備財産を作り、仲間に万が一のことがあったら、その中から仲間の家族にまとまったお金を出して、経済的に支援するという仕組みです。

しかし、公平に保険料を納めた場合、老人は若い人よりも死亡率が高いので、分担金に不公平が生じます。そこでこの不合理を解消するため、死亡率というものを使って、年令、性別に応じた保険料を算出、公平で合理的な助け合いが可能となったわけです。

この死亡率の計算には、「大数の法則」というのがあり、数少ない経験では何の法則性も見つけられないが、数多くの経験が集まればある決まった傾向が現れるようになり、このような少数では不確定なことでも、大数で見れば一定の法則を見つけられることから、この大数の法則を利用して、死亡率が考え出されたわけです。統計学ですね。

人間の生死に当てはめたのが死亡率であり、毎年どの人が死亡するかはわかりませんが、日本人40歳前後の死亡率の推移では、毎年ほぼ一定しているそうで、平成15年で見ると1、000人、約1.5人程度なのだそうです。

同様に生命保険に加入する人がこのような危険度が、一般的なものと一定の範囲でなければならないので、加入の際、被保険者の健康状態など一定の範囲であるかどうか選択する必要があり、そのために告知が義務であったり、診査などがおこなわれています。

死亡率の計算方法は、ある年齢を対象にその人が1年間に死亡する割合を計算することで、1年間の死亡者数に年始の生存者数でわるとそれが死亡率となります。

この死亡率を性別、年令別について観察、表にしたものが生命表で、これはある時点において10万人が生まれたと仮定して、これらの人が時の経過と共にいかに死亡により減少する推移を表にまとめたものです。

これにより年令や性別に応じた保険料を決めていくわけで、保険料は3つの予定率に基づき計算されます。

まず一つめは予定死亡率。将来必要な保険金に当てるための必要な保険料の計算に、死亡率が使われますがこの計算に使うのが予定死亡率といいます。

次に予定利率。保険料の一部を保険金の支払いに充てるため積み立てる際、その分を契約者が有利になるよう運用します。この運用によて得られた収益がどれくらいになるかを予定し、保険料はあらかじめ一定の利率で割り引かれています。この時使うのが予定利率です。

3つめが予定事業費率。新規契約募集、保険料の集金、契約の保全など保険事業に必要な運営上の経費を予定し保険料にそれは組み込まれています。この割合を示すのが予定事業費率です。

まとめると保険料は予定死亡率と予定利率を基に計算した、死亡保険金支払いの財源となる死亡保険料とおなじ予定死亡率と予定利率を元に計算した、満期保険金支払いの財源となる部分生存保険料、将来の保険金支払いの財源となる純保険料、予定事業費率を基にした保険事業を維持管理するための付加保険料を合わせたものということになります。

事業として運営していくための資金もあらかじめ組み込まれているわけです。

さらに、契約者全体の共同準備財産として将来の保険料の支払い財源のひとつとして、責任準備金を保険料に組み込み積み立てることになります。

さてこの3つの他に保険金には配当金というものが加わるのがあります。これは健康状態の悪い人の加入によって、全体の死亡率が悪化しないようにするとか、保険料を確実に運用して制度運営の経費を節約するといった努力によって、年度毎に決算したときにあまりが生じる用に努め、これを剰余金(利益金)と呼び、配当金として利差益のみ配当して契約者に還元する利差配当付保険で使われるものです。

また契約者の保護の処置として、破綻には至らないが将来にわたり保険業の継続が困難となる可能性があった場合、契約者を保護するため保険業法などの法令によって、予定利率の見直しなど契約条件の変更が出来るようになっています。

生命保険会社が万が一破綻した場合は、「生命保険契約者保護機構」によって、破綻会社の係わる保険契約の移転などにおける資金援助、保険契約の引き受けなどの契約者の保護の処置がはかられることになります。

補償対象は、再保険などの契約を除いた全ての保険契約で、破綻時点の90%までが補償されます。

国内では免許を得た全生命保険業者が、この「生命保険契約者保護機構」に加入しています。

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